二本松市議会 > 2022-03-22 >
03月22日-05号

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  1. 二本松市議会 2022-03-22
    03月22日-05号


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    令和 4年  3月 定例会(第2回)          令和4年3月22日(火曜日)---------------------------------------出席議員(22人)    1番 堀籠新一   2番 坂本和広   3番 斎藤 徹    4番 佐久間好夫  5番 佐藤運喜   6番 鈴木一弘    7番 石井 馨   8番 加藤建也   9番 本多俊昭   10番 熊田義春  11番 小野利美  12番 安齋政保   13番 佐藤 有  14番 菅野 明  15番 小林 均   16番 平 敏子  17番 野地久夫  18番 平塚與志一   19番 斎藤広二  20番 佐藤源市  21番 平栗征雄   22番 本多勝実欠席議員(なし)---------------------------------------事務局職員出席者   議会事務局長   渡辺誠一     総務係長     遊佐真理   議事調査係長   鴫原久勝     書記       久保 賢   書記       田神 亮     書記       安齋友裕   書記       高野寛正     書記       斎藤大樹   書記       武田光司---------------------------------------地方自治法第121条による出席者   市長          三保恵一   副市長         齋藤源次郎   教育長         丹野 学   総務部長        中村哲生   秘書政策課長      佐藤秀大   財政課長        安田憲一   人事行政課長併任                      選挙管理委員会事務局長 岡村 厚   税務課長        土屋健二   市民部長        佐藤吉浩   生活環境課長      伊藤雅弘   市民課長        高橋祐子   国保年金課長      二階堂恵一   保健福祉部長      佐々木幹夫  福祉課長        阿部清久   子育て支援課長     加藤珠美   高齢福祉課長      大内真利   健康増進課長      騎西東五   産業部長        荒木光義   農業振興課長      遠藤吉嗣   商工課長        遊佐清作   観光課長        鈴木達也   建設部長        磯川新吾   土木課長        鈴木喜代一   都市計画課長      菊地 智   建築住宅課長      福山佳男   上下水道課長      佐藤紀行   会計管理者       篠塚 浩   監査委員事務局長    伊藤 茂   農業委員会事務局長   高根功幸   教育部長        内藤徳夫   教育総務課長      石井栄作   学校教育課長      安齋憲治   生涯学習課長      服部憲夫   文化課長        鈴木啓樹   安達支所長       高野淳一   安達支所地域振興課長  佐藤幸夫   岩代支所長       塩田英勝   岩代支所地域振興課長  下村 覚   東和支所長       佐藤正弘   東和支所地域振興課長  武田幸喜---------------------------------------議事日程第5号 令和4年3月22日(火) 午後2時開議 日程第1 議案第5号から議案第33号までの29件、並びに請願第1号から請願第3号までの3件(委員長報告委員長報告に対する質疑、討論、採決) 日程第2 人権擁護委員候補者の推薦について 日程第3 委員会提出議案上程提案理由説明、議案に対する質疑、討論、採決)  会議事件  〔委員会提出議案〕   第1号 福島県最低賃金の引き上げと早期発効を求める意見書の提出について 閉会---------------------------------------本日の会議に付した事件 日程第1から日程第3まで 議員提出議案上程  議員提出議案第2号 消費税のインボイス制度実施見送りを求める意見書の提出について---------------------------------------会議の経過 〔開議前机上配付資料 議事日程第5号、委員長報告人権擁護委員候補者の推薦について、委員会提出議案〕 ○議長(本多勝実) これより本日の会議を開きます。                           (宣告 午後2時00分) ○議長(本多勝実) なお、本日、報道機関等から議場内の写真撮影の申し出がありましたので、許可することにいたしました。 ○議長(本多勝実) 議員の出席状況を報告いたします。 現在出席議員22人、全員であります。 よって、会議の定足数に達しておりますので、本会議は成立いたしました。 ○議長(本多勝実) 本日の議事日程は、お手元に配付いたしました日程第5号のとおりであります。 ○議長(本多勝実) 議事日程に従い、議案第5号から議案第33号までの29件、並びに請願第1号から請願第3号までの3件を一括議題といたします。 ○議長(本多勝実) 本件に関し、所管常任委員会及び予算審査特別委員会に付託しておりましたので、審査の経過と結果について、委員長の報告を求めます。 初めに、文教福祉常任委員長、16番平敏子さん。 ◆文教福祉常任委員長(平敏子) 議長、文教福祉常任委員長、16番平敏子。 ○議長(本多勝実) 平敏子さん。          (文教福祉常任委員長 平 敏子 登壇) ◆文教福祉常任委員長(平敏子) 令和4年第2回3月定例会に当たり、当文教福祉常任委員会に付託されました議案2件について、その審査の経過と結果についてご報告申し上げます。 当委員会では、3月15日に机上審査の日程で、関係部課長の出席を求め、慎重に審査いたしました。 初めに、議案第13号令和3年度二本松市一般会計補正予算のうち、当委員会に関わる事項について説明を受け、審査いたしました。 審査の中で、温泉等利用健康増進事業について、2,468万2,000円繰り越すが、当初予算と比較し770万円程度しか使われておらず、コロナ関係で利用率が低かったと見込んでいるのかとの質疑に対し、コロナ禍による要因が一番大きかったと認識している。前年度分も繰り越しているが、令和2年12月までの執行も754万円程度、率にして23%で、3年度分も率にすると24%である。2年度分と3年度に繰り越した分を合わせ、全体で57%の執行状況であり、最終的にはおおむね60%になる見込みと思われるとの説明がありました。 また、教育費の感染症対策事業について、2,250万円繰り越すが、その内容とこの繰越予定額になる理由はとの質疑に対し、感染対策をする上で必要な備品等購入を各学校長に依頼し、市から補助金を交付する事業で、さらなる感染対策のための事業費である。国の補助金決定が今月となったもので、事前に着手はできず決定後となるため、一度に執行できないことから全額繰り越すものであるとの説明がありました。 討議においては、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金支給事業については、令和4年6月まで延長されたことから、再度周知して支援すべきであるとの意見や、障がい福祉サービス事業については、障がい者の雇用の場を広げることにもなるので、今後も働く場所が増えるよう働きかけてほしいとの意見、安達地方特別支援学校敷地造成事業については、1日でも早く完成させ、児童生徒が使用できるようにしてほしいとの意見がありました。 なお、議案第10号二本松市営プール条例の一部を改正する条例制定については、審査において報告すべき質疑、意見等は特にありませんでした。 以上の経過を踏まえ、採決を行った結果、議案第10号及び議案第13号のうち当委員会に関わる事項の2件については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、文教福祉常任委員会の報告といたします。 ○議長(本多勝実) 次に、産業建設常任委員長、11番小野利美君。 ◆産業建設常任委員長(小野利美) 議長、産業建設常任委員長、11番小野利美。 ○議長(本多勝実) 小野利美君。          (産業建設常任委員長 小野利美 登壇) ◆産業建設常任委員長(小野利美) 令和4年第2回3月定例会に当たり、当産業建設常任委員会に付託されました議案6件及び請願2件について、その審査の経過と結果についてご報告申し上げます。 当委員会では、3月15日に机上審査の日程で、関係部課長の出席を求め、慎重に審査いたしました。 初めに、議案第6号二本松の酒で乾杯条例制定についての説明を受け、審査いたしました。 審査の中で、市民への周知方法は。また、条例第2条に、市は、二本松の酒による乾杯の推進に必要な措置を講ずるよう努めるものとするとの条文があるが、具体的には何を行うのかとの質疑に対し、市民への周知については、市の広報紙及びウェブサイトへの掲載、イベントでのチラシの配布、商工団体を通じての周知等を行う予定である。また、具体的な支援内容については、4酒蔵でのGI取得の支援や商工団体で開催される酒まつりのイベントへの財政的支援等を行っていきたいと考えているとの説明がありました。 次に、議案第13号令和3年度二本松市一般会計補正予算のうち、当委員会に関わる事項についての説明を受け、審査いたしました。 審査の中で、福島県沖地震による被災住宅修理支援事業について、これまで何件の修理が完了し、何件の修理が終わっていないのかとの質疑に対し、補助金として完了した件数は、半壊以上14件、準半壊36件、一部損壊182件である。修理費として業者へ支払った件数は、半壊以上15件、準半壊31件であり、これから補助する件数は105件であるとの説明がありました。 なお、議案第11号工事請負契約の変更について、議案第12号市道路線の認定及び廃止について、議案第16号令和3年度二本松市水道事業会計補正予算及び議案第17号令和3年度二本松市下水道事業会計補正予算については、審査において報告すべき質疑、意見等は特にありませんでした。 以上の経過を踏まえ、採決を行った結果、議案第6号、議案第11号、議案第12号、議案第13号のうち当委員会に関わる事項、議案第16号及び議案第17号の6件については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、請願についてでありますが、請願第2号福島県最低賃金の引き上げと早期発効を求める意見書提出請願書について、紹介議員の説明を受け、審査いたしましたが、審査において特に報告すべき質疑、意見等はありませんでした。 次に、請願第3号水田活用の直接支払交付金の見直しの中止を求める請願書について、紹介議員の説明を受け、審査いたしました。 討論の中で、水田活用の直接支払交付金の見直しの意義は、現在下がり続けている米価維持のために必要な見直しであるということが前提と考える。水田の機能を維持したまま畑地として利用し、価格の高価な作物を作付するよう促すような見直しになるものと考える。これからの米価等を考えれば、交付金の見直しの中止については反対である旨の討論がありました。 以上の経過を踏まえ、採決を行った結果、請願第2号については、全員異議なく採択すべきものと決し、請願第3号については、可否同数となり、委員長裁決により不採択とすべきものと決した次第であります。 以上、産業建設常任委員会の報告といたします。 ○議長(本多勝実) 次に、総務市民常任委員長、7番石井馨君。 ◆総務市民常任委員長(石井馨) 議長、総務市民常任委員長、7番石井馨。 ○議長(本多勝実) 石井馨君。          (総務市民常任委員長 石井 馨 登壇) ◆総務市民常任委員長(石井馨) 令和4年第2回3月定例会に当たり、当総務市民常任委員会に付託されました議案7件及び請願1件について、その審査の経過と結果についてご報告申し上げます。 当委員会では、3月15日に机上審査の日程で、関係部課長の出席を求め、慎重に審査いたしました。 初めに、議案第5号福島市及び二本松市におけるふくしま田園中枢都市圏の形成に係る連携協約の締結に関する協議についての説明を受け、審査いたしました。 審査の中で、隣接する市町村との連携協約を締結することのメリットはどのようなものなのか。また、複数の連携協約に加入した場合の特別交付税措置はどうなるのかとの質疑に対し、共同で事業を実施することで、特別交付税措置が受けられることや広域内市町村職員による合同研修会もあり参加する職員の資質向上が期待される。また、複数の連携協約に参加しても特別交付税措置は1,800万円が上限となるとの説明がありました。 次に、議案第13号令和3年度二本松市一般会計補正予算のうち、当委員会に関わる事項について説明を受け、審査いたしました。 審査の中で、名目津温泉管理運営経費について、新型コロナウイルス感染症対策指定管理者支援金の積算根拠はとの質疑に対し、今年度の指定管理料を含めた収入見込額1,983万円と、支出見込額2,100万円との差額の90%を支援金としているとの説明がありました。 また、常備消防費について、安達地方広域行政組合消防費負担金の他市村の負担額はとの質疑に対し、本宮市が139万6,000円、大玉村が46万9,000円であるとの説明がありました。 なお、議案第7号二本松市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例制定について、議案第8号二本松市個人情報保護条例の一部を改正する条例制定について、議案第9号二本松市手数料条例の一部を改正する条例制定について、議案第14号令和3年度二本松市国民健康保険特別会計補正予算及び議案第15号令和3年度二本松市後期高齢者医療特別会計補正予算は、審査において特に報告すべき質疑、意見等はありませんでした。 以上の経過を踏まえ、採決を行った結果、議案第5号、議案第7号、議案第8号、議案第9号、議案第13号のうち当委員会に関わる事項、議案第14号及び議案第15号の7件について、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、請願でありますが、請願第1号消費税のインボイス制度実施見送りを求める請願について、紹介議員の説明を受け、審査いたしました。 討論の中で、消費税の仕入税額控除の公平性の確保や免税事業者の益税問題の解決が図られると考えるため実施見送りには反対する旨の討論がありました。 一方では、営業や生活に大打撃を与えるインボイス制度導入は見送りではなく、やめるべきであり、消費税の減税や大企業や富裕層への不公平税制の是正も求めて賛成する旨の討論がありました。 以上の経過を踏まえ、採決を行った結果、請願第1号については、可否同数となり、委員長裁決により不採択とすべきものと決した次第であります。 以上、総務市民常任委員会の報告といたします。 ○議長(本多勝実) 次に、予算審査特別委員長、12番安齋政保君。 ◆予算審査特別委員長(安齋政保) 議長、予算審査特別委員長、12番安齋政保。
    ○議長(本多勝実) 安齋政保君。          (予算審査特別委員長 安齋政保 登壇) ◆予算審査特別委員長(安齋政保) 令和4年第2回3月定例会に当たり、当予算審査特別委員会に付託されました議案16件について、その審査の経過と結果についてご報告申し上げます。 当委員会では、初めに、3月8日及び9日の2日間にわたり、関係部課長等の出席を求め、当委員会付託議案のうち新年度予算の基幹歳入を中心とした財政フレーム、各部の施策の重点事項や新規事業等について審査する総括審査を行いました。 総括審査の中で、議案第18号令和4年度二本松市一般会計予算のうち、総務部所管事項では、連携中枢都市圏推進事業について、こおりやま圏域と福島圏域の予算額の違いはとの質疑に対し、こおりやま圏域については、多言語ウェブサイト運用費用として13万6,000円、郡山広域観光協議会負担金として10万4,000円、広域ガイドブック作成負担金として10万6,000円、シティープロモーション推進事業参加負担金として5万円である。また、福島圏域では、移住定住促進協議会の負担金42万1,000円、婚活事業である出会いの場の創出事業負担金として11万4,000円、道の駅直売所デジタルスタンプラリー事業の負担金として45万8,000円となっているとの説明がありました。 また、市民部所管事項では、放射能除染事業の中で、仮置場等原状回復業務委託料5億6,500万について、どの程度の箇所数を見込んでいるのか。また、令和4年度完了の見込みでいいのかとの質疑に対し、仮置場の撤去・原状回復分として20か所程度見込んでおり、大規模仮置場が1か所1,000万を見込み5か所分、小規模仮置場は500万円で15か所分、積込場については、大規模な積込場として4億円を見込み1か所分、小規模の積込場は1,000万で4か所分、合わせて5億6,500万円となっている。また、令和4年度に持ち越すところが、石井地区の積込場と、そのほか地権者から了解が得られていない仮置場が数か所あるが、石井地区の積込場以外については令和4年度完了の見込みであり、石井地区の積込場についても早期に原状回復等できるよう努めたいとの説明がありました。 また、保健福祉部所管事項では、病後児保育事業について、こおりやま連携中枢都市圏病児保育施設が、広域で利用できるように体制をつくったということだが、これまで病後児を預けることに支障があったりしたからネットワークを新たに構築したということなのかとの質疑に対し、郡山市と病児保育事業の広域利用に関する協定を締結し、郡山市が実施する病児保育事業二本松市民も利用できる体制を整備するものであり、郡山市内の病院で実施している病児保育を利用することができるので、市内でも実施しているところはあるが、郡山市に通勤している保護者の利便性の向上を図るため事業を実施するものであるとの説明がありました。 また、産業部所管事項では、農地集積・集約化対策事業について、現地確認のため、タブレット端末の整備を行うとのことだが、それにより今後、非農地対応をどのように進めていくのかとの質疑に対し、タブレットには地図情報とGPS機能が入っているので、基本的には農業委員と農地利用最適化推進委員の2名でペアになって、現地を確認することになる。中山間地で非農地判定を行っているが、現地まで行けない農地などがあり、実際に目で確認できないところもある。タブレットにより自分の位置と確認すべき農地の位置関係がはっきりするので、近くまで行けない農地についても、非農地の判定を行うことができるようになり、非農地の判定がかなり進んでいくものと考えているとの説明がありました。 また、教育委員会所管事項では、二本松城跡調査事業の中で、二本松城跡発掘調査報告書印刷費測量設計委託料はどこか新しいところを発掘するのかとの質疑に対し、二本松歴史館の北側で民間の家屋が建っていたところに建設部でイベント広場を拡張するという計画があり、その開発行為に先立って発掘調査をするものであるとの説明がありました。 また、議案第32号令和4年度二本松市水道事業会計予算建設部所管事項では、経営管理費の中で、上水道料金及び下水道使用料料金体系等検討業務委託料により、令和4年、令和5年、2か年かけて料金体系の統一を図ることになると思うが、統一した料金については、令和5年度に示すのかとの質疑に対し、委託料については、企業会計の専門的知識を有するコンサルタントにより、2か年をかけて今の上下水道の経営状況、料金の状況、課題の整理等、財政見通しの検討も含めた料金体系の検討業務と資料等の作成を委託するものであり、その資料を用いて料金統一、料金改定の審議会等において慎重な審議を行い、十分時間をかけて検討した後に料金を示すことになるとの説明がありました。 次に、総括審査終了後、三つの分科会を設置し、各常任委員会の所管事項を分担し詳細審査を行う分科会審査を、10日、11日及び14日の3日間にわたり行いました。 総務市民分科会では9議案、産業建設分科会では7議案、文教福祉分科会では2議案について詳細な質疑を行い、また、分科会での質疑終了後には、委員による討議を行い、各委員から事業に対する意見が出されました。 次に、分科会長から各分科会における審査内容が委員会に報告され、総務市民分科会からは、議案第18号の審査の中で、ふるさと納税推進事業について、寄附に対する返礼品の割合は幾らか。また申請手数料について内訳はどうなっているのかとの質疑に対し、返礼品は寄附金の30%以内と定められている。また、申請手数料についてはインターネットポータルサイトへ支払うものであるとの説明があったこと。 また、再生可能エネルギー推進事業について、令和4年度に新設される蓄電池への補助の内容はとの質疑に対し、太陽光発電システム設置と同額の1キロワット当たり1万円で上限4万円である。今後、災害時における蓄電池の重要性を鑑み申請状況を注視していきたいとの説明があったことなどが報告されました。 次に、産業建設分科会からは、議案第18号の審査の中で、体験・滞在型観光推進事業について、教育旅行はさらなる需要拡大が見込めると思うが、予算は十分なのかとの質疑に対し、令和2年度及び3年度の財源は新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充てているが、教育旅行については継続して推進すべき事業と考えており、今後の動向により必要な予算は検討していくとの説明があり、討議においては、二本松市歴史観光施設が4月にオープンすることもあり、教育旅行での活用も期待できることから、積極的に呼び込むべきであるとの意見があったこと。 また、一般市道整備事業について、令和3年度と比較し令和4年度の予算額が大きく減少しているが、市道整備がある程度完了したということかとの質疑に対し、予算額が縮小した理由としては、電源立地交付金等の財源が他の事業に振り分けられたこと。過疎対策事業債北戸沢線改良工事が令和3年度予算で完了となること。また、合併特例債一般市道整備事業から外れたこと等が主な要因であるとの説明があり、討議においては、市道整備に関する要望は多いので、できるだけ早く、かつ平等に整備を進めるべきであるとの意見があったことなどが報告されました。 次に、文教福祉分科会からは、議案第18号の審査の中で、児童扶養手当費について、ひとり親家庭のうち、母子家庭と父子家庭の割合と1人当たりの支給額は幾らかとの質疑に対し、児童扶養手当費支給者の母子家庭と父子家庭の割合は集計をしていないが、所得要件により支給していない世帯を含めた参考の数値として、令和2年度のひとり親家庭679世帯のうち、母子家庭573世帯、父子家庭106世帯となっており、支給額の基準は扶養する子どもの数による。子ども一人の場合、月額4万2,500円、2人目の加算額が月額1万40円、3人目以降の加算額が月額6,020円で、これが上限額で、所得に応じて10円刻みで減額されるとの説明があったこと。 また、二本松地域小学校給食経費、安達・東部給食センター運営経費センター地域学校給食施設管理経費について、地産地消の観点から市内県内からの材料調達はどの程度かとの質疑に対し、毎年2回、県による地場産品の使用率の調査が行われ、市では30%前後の使用率となっている。使用率は震災以降低迷していたが、今は、震災前と同等の水準まで戻ってきているとの説明があり、討議においては、地域の産業振興にもつながるため、材料の地産地消を拡充してほしいとの意見があったことなどが報告されました。 なお、議案第19号令和4年度二本松市国民健康保険特別会計予算、議案第20号令和4年度二本松市後期高齢者医療特別会計予算、議案第21号令和4年度二本松市介護保険特別会計予算、議案第22号令和4年度二本松市土地取得特別会計予算、議案第23号令和4年度二本松市公設地方卸売市場特別会計予算、議案第24号令和4年度二本松市佐勢ノ宮住宅団地造成事業特別会計予算、議案第25号令和4年度二本松市茂原財産区特別会計予算、議案第26号令和4年度二本松市田沢財産区特別会計予算、議案第27号令和4年度二本松市石平財産区特別会計予算、議案第28号令和4年度二本松市針道財産区特別会計予算、議案第29号令和4年度二本松市小手森財産区特別会計予算、議案第30号令和4年度二本松市工業団地造成事業会計予算、議案第31号令和4年度二本松市宅地造成事業会計予算、及び議案第33号令和4年度二本松市下水道事業会計予算の14件については、審査において報告すべき質疑、意見等は特にありませんでした。 次に、議案に対する討論では、議案第18号について、現下の社会・経済状況は、市民にとって厳しいものとなりつつある。また、本市の10年後、20年後の財政を考慮すれば、サッカー場を主とする芝生広場を建設する環境にないと考えることから反対するとの討論がありました。 次に、議案第20号について、今年10月から一定以上所得のある75歳以上の医療費の窓口負担が現行の1割から2割へと2倍に引き上げられる。後期高齢者はこの9年間で年金が約6.4%引き下げられ、今年度も0.4%引き下げられる予定である。さらには、介護保険料も毎年上がっており、高齢者の生活は大変厳しいものとなっていることから2割負担に反対するとの討論がありました。 以上の経過を踏まえ、採決を行った結果、議案第18号から議案第33号までの16件のうち、議案第18号及び議案第20号の2件を除く14件については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決し、議案第18号及び議案第20号については、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、予算審査特別委員会の報告といたします。 ○議長(本多勝実) 以上で、委員長報告は終わりました。 ○議長(本多勝実) これより、ただいまの委員長報告に対する質疑を許します。 質疑なさる方ございますか。          (「なし」との声あり) ○議長(本多勝実) 質疑なさる方がございませんので、質疑なしと認めます。 委員長報告に対する質疑を終結いたします。 ○議長(本多勝実) 続いて、議案に対する討論に入ります。 討論なさる方ございますか。          (「討論あり」との声あり) ○議長(本多勝実) 討論なさる方がございますので、討論通告を受けるため、暫時休憩いたします。 討論通告書は、休憩中に事務局まで提出願います。                           (宣告 午後2時39分) ○議長(本多勝実) 再開いたします。                           (宣告 午後2時42分) ○議長(本多勝実) 休憩前に引き続き会議を開きます。 討論通告がございますので、発言を許します。 なお、討論通告者は3人であります。 また、討論は1人1回に制約しておりますので、ご了承願います。 ○議長(本多勝実) これより討論に入ります。 議案に対して、まず、反対者、7番石井馨君。 ◆7番(石井馨) 議長、7番。 ○議長(本多勝実) 石井馨君。          (7番 石井 馨 登壇) ◆7番(石井馨) 私は、ただいま議題となっております議案第18号令和4年度二本松市一般会計予算に反対の立場から討論を行います。 その理由を申し上げますと、令和4年度二本松市一般会計予算に芝生広場整備事業、すなわちサッカー場建設の予算が計上されていることから、この事業が本市にとって本当に必要な事業であるかということに疑問があり、事業予算の計上に反対いたします。 そもそもこの事業は、本市の総合計画に盛り込まれ、議会で承認されました。また、建設のための事業費を予算に計上し、議会で可決した経緯があります。にもかかわらず、何ゆえ事業の推進に反対するのかについて、その理由を申し上げます。二本松市は平成17年、二本松、安達、岩代、東和の四つの市と町が合併して誕生しました。その際、それぞれの市や町が所有していた文化センター等の文化施設、歴史的な遺産、体育施設、観光施設等が新二本松市に引き継がれました。合併のメリットの一つとして、それまでのそれぞれの市や町が保有していた様々な施設を市民が有効に利用できることが上げられます。一方、それには当然効率化のための整理統合の検討がなされなければなりません。しかし、合併以来、どれだけ廃止、統合された施設があるでしょうか。逆に新たに建設された施設があります。市民への行政サービスの低下を招かないために、行政の窓口の維持、体力向上のための体育施設、学びのための教育文化施設、産業の振興のための観光施設等整備が進められました。これらは市民に対する行政サービスの向上や体力向上、文化的価値の維持、産業の振興と、いずれも市民にとって必要であることから進められたと思います。 今回の芝生広場整備事業は、サッカー場を主として、運動会やグラウンドゴルフ等の利用が予想され、市民の体力向上及び健康保持増進を目的としています。また、関係団体からの補助金と合併特例債を活用して極力市の負担を軽減するとしています。加えて、市有地を活用する上、近隣の住民から大きな反対の声も聞こえてこないなど、事業を進める上で条件的には恵まれた事業であると思います。それでも反対する理由は何か。それは人口減少が続く中、税収減も予想され、限られた予算の中でいかに維持していくことが困難になっていくかについて、考える必要があるからであります。通貨発行権のある国と違い、予算の大部分が固定費や決められた事業に充てられ、自由に使える金額は限られています。今回のサッカー場建設でも、維持費やメンテナンス費用を極力抑えていくとのことですが、確かにこの事業だけを見れば、維持していくことは可能かもしれません。 しかし、ここで思い出すのは、財政破綻した北海道夕張市の事例です。ご存じのように、夕張市では炭鉱の閉鎖に伴う人口減少に対応するため、市民の交流施設の建設や市立の総合病院を建設しました。また、産業の振興として、観光にシフトし、観光施設の建設、スキー場の買収、映画祭の開催など、様々なことに取り組んだことは、行政サービスの向上につながり、観光客の増加によって雇用が生まれ、当時の市民にとって歓迎すべきことであったと思います。しかし、その後どうなったかは、改めて言うまでもありません。財政破綻によって病院は廃止され、観光施設の閉鎖により雇用は維持できなくなり、市外転居せざるを得ない住民もありました。市の職員も約半数が離職し、市民税、固定資産税、軽自動車税、下水道使用などの負担が大幅に増え、ごみ処理も一律有料化される時代となりました。夕張市については、炭鉱の閉鎖という特殊なケースであるかもしれません。しかし、これからはどこの自治体でも、これからは財政を考慮しながら事業を進めていくべき時代になったと思います。 今回のサッカー場建設によって直ちに市の財政悪化を招くことはないと思います。しかし、市全体の将来を考えた場合、本当にその事業が必要であるか否かを決める必要があると思います。その上で、改めて、今本市に新たにサッカー場が必要か市民に問うべきではないでしょうか。昨年の3月定例会、12月定例会の前に、サッカー場建設に賛成、反対、それぞれの署名活動がありました。署名活動に意味がないとは言いませんが、署名の多い少ないによって、市の行政が決められてはなりません。市民の意思を確認することのルールは、きちんと定められています。行政や政治に関わる者の責任は重大です。次の世代、そして次の世代、すなわち30年後、50年後の市民生活にとって必要なことを考えるべきであります。しかし、50年後、我々はその場に立ち会うことはできません。市民の方々が二本松市に住んでよかった、そして暮らしやすく、楽しんで生きることができる社会の構築が必要だと考えます。そのためには道路や橋の整備、移動手段の確保、適切な教育環境、水道の維持等やらなければならない事業が数多くあります。東日本大震災から11年、いまだ課題が残る中で、また新たな課題が降りかかってきています。様々な災害や感染症などに正面から向き合っていく必要があります。次の世代に何を残すか。例え、ぽつんと一軒屋になっても、住む方が不利にならないよう考慮されるべきです。今ここで一度立ち止まって、何を残すことができるかを考えるべきであり、進むべき方向が間違っていないか検証すべきであります。 今回のサッカー場建設に伴う事業が、そういった視点から見直しが必要ではないでしょうか。議会で議決された事実はありますが、過去に事業の修正や廃止がなされた例があります。首長と議会は車の両輪に例えられますが、車にはアクセルとブレーキがあります。当局と協力して事業を推し進めることも重要ですが、時にはブレーキをかける必要が生じることもあります。市民の代表として、行政のチェック機関としての権能を与えられている議会が、その権能を、その機能を果たすべきときではないでしょうか。今まで述べてきたことが議会で議決されたという重い事実を十分理解しつつも、この事業について反対する理由であります。 以上のことから、芝生広場整備事業を含む令和4年度二本松市一般会計予算に反対とする理由であります。 以上、討論といたします。 ○議長(本多勝実) 次に、賛成者、18番平塚與志一君。 ◆18番(平塚與志一) 議長、18番。 ○議長(本多勝実) 平塚與志一君。          (18番 平塚與志一 登壇) ◆18番(平塚與志一) 議案第18号に賛成討論をいたします。 令和4年度二本松市一般会計予算につきましては、皆さんご存じのように、二本松市令和4年度を動かす大事な予算議案であります。主なものについて述べてみたいと思います。職員の給与をはじめ、議員の報酬をはじめ、放射能除染事業、病後児保育事業、農地集積・集約化対策事業二本松城跡調査事業ふるさと納税推進事業再生可能エネルギー推進事業、体験・滞在型観光推進事業一般市道整備事業、感染症ワクチン接種予防事業、児童扶養手当費二本松地域小学校給食経費、安達・東部給食センター運営経費、センター地域学校給食施設管理費などなど、大事な予算議案であります。 先ほど反対討論にはありましたが、芝生広場整備事業につきましては、平成27年度12月月定例会、議案第122号新二本松市総合計画の策定について、芝生広場の整備が可決されております。平成28年度新二本松市総合計画主要事業、芝生広場の整備、岩代地域杉内地内、実施計画主要事業、芝生広場の整備、サッカー・グラウンドゴルフ、杉内多目的広場の芝生サッカー場整備が可決されております。平成29年度実施計画主要事業、芝生広場の整備、サッカー・グラウンドゴルフ、杉内多目的広場の芝生サッカー場整備が可決されております。平成30年度実施計画主要事業、芝生広場の整備、サッカー・グラウンドゴルフ、杉内多目的広場の芝生サッカー場整備が可決されております。平成31年度実施計画主要事業、芝生広場の整備、杉内多目的広場の整備検討、令和元年9月補正、芝生広場整備事業、基本設計委託料1,400万円が可決されております。令和2年度実施計画主要事業、芝生広場の整備、杉内多目的広場整備、当初予算、芝生整備事業1億4,771万2,000円が可決されております。令和2年度12月定例会、議案第117号二本松市総合計画の策定について、芝生広場の整備、杉内多目的広場を芝生広場に改修し、人工芝2面のサッカー場を整備するが可決されております。いずれにおいても、全員、全会一致で可決されております。先ほど反対討論の7番議員も、この点については認めているようでありました。 以上の結果から、反対される理由はないと考えております。議案第18号令和4年度二本松市一般会計予算に賛成討論といたします。 議員の皆様の賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(本多勝実) 次に、反対者、16番平敏子さん。 ◆16番(平敏子) 議長、16番。 ○議長(本多勝実) 平敏子さん。          (16番 平 敏子 登壇) ◆16番(平敏子) 日本共産党二本松市議団を代表して、議案第20号令和4年度二本松市後期高齢者医療特別会計予算に反対の立場から討論を行います。 議案第20号令和4年度二本松市後期高齢者医療特別会計予算は、10月からの一定程度の所得のある75歳以上の高齢者の医療費を1割から2割負担とする予算となっています。国は単身で年収200万円以上、夫婦世帯320万円以上の医療費窓口負担を現行の1割から2割へ2倍に引き上げます。その対象者を2割とみて370万人と試算しています。本市の75歳以上の後期高齢者は約9,000人、国基準で計算すると約1,800人が対象となります。 先進国では窓口負担は無料が当たり前です。後期高齢者医療制度は2008年、75歳以上の高齢者のみを対象にして、独立した医療保険制度としてつくられました。75歳になった途端に、これまでの保険制度から脱退させられ、年齢の区別した保険制度に加入させられます。これは世界に例を見ない制度です。75歳以上は病気やけがをすることが多く、複数の医療機関にかかったり、治療が長期化するケースが多くあります。 一方、収入は公的年金に限られている上、年金額も抑制、目減りしています。75歳を過ぎても生活維持のため、働かざるを得ない人も少なくなく、家計を切り詰めて暮らしているのが多くの人の厳しい現実です。2021年度の厚生年金受給者の平均月額約14万4,000円、国民年金受給者の平均額は約5万6,000円となっています。これまでの9年間で年金が6.4%引き下げられています。また、今年の日銀の見通しでは、物価は1.1%上がり、年金を0.4%引き下げるということになっており、実質1.5%年金が減ることになります。 後期高齢者医療制度は、全ての高齢者から例外なく保険料を徴収します。どんな低所得で生活が困窮していても、軽減措置はありますが、免除することなどの例外は認められておりません。かつて老人医療費の45%を占めていた国庫負担割合を35%に引下げ、現役世代の保険料負担に肩代わりさせた制度改悪が根本にあり、国庫負担を上げる必要があります。 コロナ禍で、ただでさえ高齢者の受診控えが進んでいる中、必要な医療を受けられなくなる負担増は、高齢者の命、健康、人権を守る上で大きな影響を及ぼします。また、医療、介護保険料、消費税が上がり続け、最近の灯油の高騰、食品の価格上昇など、生活が厳しさを増しています。 このような中での75歳以上の高齢者の医療費2割への引上げは、すべきでないことを申し上げ、反対討論といたします。 ○議長(本多勝実) 以上で、討論は終わりました。 議案に対する討論を終結いたします。 ○議長(本多勝実) これより議案に対する採決に入ります。 議案第5号から議案第33号までの29件について、順次採決いたします。 初めに、議案第5号から議案第33号までの29件のうち、議案第18号及び議案第20号の2件を除いた27件について、一括採決いたします。 ただいま議題となっております議案第5号から議案第33号までの29件のうち、議案第18号及び議案第20号の2件を除いた27件については、これを原案のとおり決することにご異議ございませんか。          (「異議なし」との声あり) ○議長(本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、議案第5号から議案第33号までの29件のうち、議案第18号及び議案第20号の2件を除いた27件については、原案のとおり可決されました。 ○議長(本多勝実) 次に、議案第18号令和4年度二本松市一般会計予算の1件について、採決いたします。 ただいま議題となっております議案第18号の1件については、これを原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。          (起立多数) ○議長(本多勝実) 起立多数と認めます。 よって、議案第18号の1件については、原案のとおり可決されました。 ○議長(本多勝実) 次に、議案第20号令和4年度二本松市後期高齢者医療特別会計予算の1件について、採決いたします。 ただいま議題となっております議案第20号の1件については、これを原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。          (起立多数) ○議長(本多勝実) 起立多数と認めます。 よって、議案第20号の1件については、原案のとおり可決されました。 ○議長(本多勝実) 以上で、市長提出議案の採決は終わりました。 ○議長(本多勝実) 会議の中途でありますが、暫時休憩いたします。 再開は午後3時15分といたします。                           (宣告 午後3時03分) ○議長(本多勝実) 再開いたします。                           (宣告 午後3時15分) ○議長(本多勝実) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、請願に対する討論を許します。 討論なさる方ございますか。          (「討論あり」との声あり) ○議長(本多勝実) 討論なさる方がございますので、討論通告を受けるため、暫時休憩いたします。 討論通告書は、休憩中に事務局まで提出願います。                           (宣告 午後3時15分) ○議長(本多勝実) 再開いたします。                           (宣告 午後3時19分) ○議長(本多勝実) 休憩前に引き続き会議を開きます。 討論通告がございますので、順次発言を許します。 なお、討論通告者は4人であります。 また、討論は1人1回に制約しておりますので、ご了承願います。 ○議長(本多勝実) これより請願に対する討論に入ります。 請願に対して、まず、反対者、15番小林均君。 ◆15番(小林均) 議長、15番。 ○議長(本多勝実) 小林均君。          (15番 小林 均 登壇) ◆15番(小林均) 令和創生の会を代表して、請願第1号消費税のインボイス制度実施見送りを求める請願に反対の討論をさせていただきます。 インボイス制度が導入されるきっかけとなったのは、2019年10月1日に施行された消費税の改正です。このとき消費税率が8%から10%に引き上げられましたが、同時に生活必需品である食料品など、一部について8%の軽減税率が適用されることになりました。つまり2種類の消費税率が混在することになったのです。これにより、売手が買手に提供した商品やサービスの消費税率を請求書で明確にしておかないと、取引上のトラブルが多発するおそれが出てきました。また、消費税納税や経理業務においても、消費税率の取扱いについて、きちんと整理しないと不正の温床となってしまう可能性もあります。そこで一時的な措置として、現行の区分記載請求書方式が導入されることになりました。標準税率と軽減税率別に合計額を分けて請求書を記載するものですが、これはインボイス制度導入までの経過措置にすぎません。 2023年10月1日より施行されるインボイス制度では、適格請求書の発行が義務づけられます。日本では、現在消費税は標準税率10%と軽減税率8%の複数税率となっています。複数税率が導入される以前は、消費税率が一律であったため、消費税の税額を正確に把握することはさほど困難なことではありませんでした。しかし、複数税率が導入されてからは、商品やサービスごとの消費税の適用税率が明確にされていないと、請求書の金額が果たして正しいのかどうか、判別するのが難しくなります。 このことからも、1点目に、インボイス制度によって、請求書の税率を明確に区分けすることで、消費税の税率と税額の正確性を維持する役割を担っています。消費税には、売上げにかかった消費税から仕入れにかかった消費税を控除する仕入税額控除という仕組みがあります。これは、課税事業者が仕入税額控除した後の消費税を納税することで、消費税の二重徴収を防ぐ目的もあります。消費税の複数税率が導入されて問題となるのが、仕入税額控除で不正やミスが起きやすくなるという点であります。消費税が単一税率であれば、納税額を計算する上で不正は起きづらいですが、複数税率では帳簿や請求書の税率が不明確であると、不正が起きやすくなってしまいます。また、仕入税額控除だけに限らず、日々の経理業務においても、同様の理由で不正やミスが生じやすくなることが想定されています。 2点目に、インボイス制度は、こういった不正やミスを防止することにもつながるのです。免税事業者といわれる年間売上げが1,000万円未満の事業者は、消費税納税を免除されています。免除された消費税は、益税と呼ばれ、免税事業者の収入となるのです。インボイス制度では、適格請求書、インボイスを発行できる事業者を適格請求書を発行事業者に限定することで、この益税を抑制する働きもしています。適格請求書発行事業者に登録できるのは、納税事業者であることが条件としてあるため、免税事業者インボイス制度に対応するには、課税事業者になる必要があるのです。課税事業者になることで消費税納税の義務が発生するため、益税を抑えることにもつながります。 3点目に、インボイス制度は、このように益税を抑制して、消費税納税の公平性を保つ役割も担っています。以上、インボイス制度のメリットを3点上げてみました。 インボイス制度の導入により、免税事業者が取引から排除される懸念については、インボイス導入からの3年間は仕入税額相当額の80%、その後の3年間は同50%を控除できる6年間の経過措置が設けられました。これによって混乱することなく、軟着陸するのではないかと思われます。 しかし、シルバー人材センターなどの公益法人にそのままインボイス制度を適用することは、運営上の死活問題となることから、安定的な事業運営が可能となるよう政府に必要な措置を求めることが重要であります。ただし、このことをもってインボイス制度そのものの実施に反対する理由にはなりません。今後のインボイス制度の正しい運用とシルバー人材センターなどの公益法人の安定的な事業運営に対する支援を政府に強く求めることを申し上げ、請願第1号消費税のインボイス制度実施見送りを求める請願に反対するものであります。 議員各位のご賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(本多勝実) 次に、賛成者、14番菅野明君。 ◆14番(菅野明) 議長、14番。 ○議長(本多勝実) 菅野明君。          (14番 菅野 明 登壇) ◆14番(菅野明) 私は、日本共産党二本松市議員団を代表し、請願第3号水田活用の直接支払交付金の見直しの中止を求める請願に対し、賛成討論を行います。 政府は、主食用米からの転作を促す水田活用交付金を2022年度、この4月から削減しようとしております。政府が今回示したのは、今後5年間に一回も水張りをせず、水稲の作付が行われない農地は交付対象としないとの方針であります。この国の方針に営農が成り立たず、食糧生産、地域社会に深刻な影響を与えるとの声が転作農家や自治体から上がっております。例えば、ソバを作付している農家からは、水はけをよくしてきたのに、保水力が必要な田んぼにまた戻せという、これまでの努力が水の泡になってしまうと批判します。 また、国はこれまで、多年生作物である牧草の生産者に10アール3万5,000円を交付してきましたが、2022年度からは、種まきをしない年は1万円に減額するというものであります。農家からすれば、種まきをしない年も多額の費用がかかり、土地使用料、肥料、機械、人件費等、諸経費は10アール当たり3万6,800円ぐらいかかる。種をまいたときにだけ3万5,000円を交付するという条件でやれるわけがないとの声が上がっております。つまり転作助成金が減ると、牧草など家畜の飼料生産が減少します。そうすると、畜産農家に影響が出てきます。また、1万円の交付金では、地代を払ったら何も残らない。そうなると、赤字になるから農地を返す。しかし、貸手も耕作できないから貸しているのであり、返されたら、耕作放棄地が拡大すると問題発生を危惧します。 この問題の行き着く先は、地域社会の崩壊という悪循環が起きるのではという心配であります。一番の生命線である食糧、その生産者を支えるのは国の責任であります。国は、財政の持続のためと言いますが、お金があっても国民が食べていけなくなったら本末転倒であります。コロナの影響で米価が下がっているときに、今回の交付金削減は追い打ちをかける、追い打ちになると農家から声が寄せられております。さらに、現場の声を聞かないで何で決めるんだ。農家の声を聞け、などなど、こうした話も出ております。 先ほど委員長の報告では、今の米価維持のため、必要な見直しであるので中止には反対という報告がございましたが、生産費すら賄えない今の低米価で本当によいと考えているのでしょうか。5年に一度作付した米は、政府が需給から撤退した現在の下で、市場価格に大きく左右される状況になっています。さらなる米価下落が起きることは火を見るより明らかではないでしょうか。もっと地域の農家の実情、実態を直視すべきであります。 本年度、2021年度の二本松市の水田活用直接支払交付金の実績は、私が一般質問での答弁を求めた中で、市水田面積の約1割、328ヘクタール。助成金額では飼料用米が129ヘクタール、金額ベースで2,380万円などで、総額は3,720万円となっております。 政府は、コロナ禍によって発生した米過剰による2年連続の米価下落を放置したまま、その犠牲を農家の自己責任に押しつけ、史上最大の減反、現年度、2021年度は6万7,000ヘクタール、全国で36万トン、新年度、この4月からの2022年度は約5万ヘクタール、25万トン、合わせて12万ヘクタール、61万トンもの減反で乗り切ろうとしているのが、国の今の考え方であります。そればかりか、農水省は減反拡大に伴い、当然増やすべき予算を増やさず、これまで交付金を受けていた農家からこそくな手段で引き剥がそうとしているのも実態であります。2020年、21年、22年、ともに農水予算は3,050億円の据置きのままであります。 私は、今国が本気になってやるべきことは、生産者に責任を押しつけるだけの生産調整方式を改めて、国が米の価格と需給に責任を持つこと。国内消費に必要のない外国産米、いわゆるミニマムアクセス米の輸入は中止をし、少なくとも国内の需要の減少に応じた輸入抑制を直ちに実行すること。水田活用交付金の見直しは中止をして、予算の増額を行うこと。転作の産地交付金などを増額して、主食用米並みの所得を生産者、農家に補償をして、稲作経営の安定を目指すことなどを行い、二本松と日本の地域農業、そして米作りを持続可能なものにするということが今とりわけ必要だと考えるものであります。 最後に、現在開会中の国会で、鈴木財務大臣は、今月4日の参議院予算委員会で水田活用交付金の政府方針をめぐり、何と言っても現場で生じている課題をよく検証することが大切と述べ、今後見直しもあり得ることを示唆いたしました。日本共産党の紙智子議員への答弁であります。この答弁は、極めて重い発言であると考えます。つまり、今開かれている全国の市町村の3月議会で意見書などが次々と上がり、全国の津々浦々から農家や関係団体の皆さんから声が上がり、そうした、そういう答弁をせざるを得ないところまで世論が政府を追い詰めているという表れだと考えるものであります。 こうした現場での困難や怒りの声と併せて、交付金の見直しはやめようの声と取組を大きくすることが、とりわけ大事であると考えます。何より、二本松市議会が市内農家の声を意見書として届けるため、本請願を速やかに採択することが、今果たすべき役割であるということを申し上げ、討論といたします。 ○議長(本多勝実) 次に、反対者、5番佐藤運喜君。 ◆5番(佐藤運喜) 議長、5番。 ○議長(本多勝実) 佐藤運喜君。          (5番 佐藤運喜 登壇) ◆5番(佐藤運喜) 請願第3号水田活用の直接支払交付金の見直しの中止を求める請願書に反対の立場から討論を行います。 農地面積が限られている我が国を取り巻くその背景と課題については、米の安定供給、食糧自給率の向上等の観点から、多面的機能の維持・強化を図る必要があります。そのためには、土地生産制からみた水田の有効活用が最も重要であります。課題としては、需要に即した主食用米の安定生産を維持しながら、近年増加傾向の飼料用米、加工用米などの多様な米の生産振興、さらには小麦、大豆、種子用トウモロコシ等の固定的な需要がありながら、その多くを海外からの輸入に依存している品目について、今後拡大させる必要があります。 水田活用の直接支払交付金とは、食糧自給率、自給力の向上を図るため、飼料用米、麦、大豆などの戦略作物の本作化を目的とした産地づくりの取組、促進のための支援であります。当時、農地の基盤整備を進めていた頃には、年間1人当たり2俵以上主食用米として消費していましたが、現在、今は健康志向の高まりから、年間1俵にも満たない状況であります。主食用米の消費量減少が進む中では、米の下落は火を見るより明らかであり、需要のある麦、大豆、野菜などの安定した品目へシフトしていく必要があります。この交付金は、定着性の強い作物転換の実現に向けたものであり、需要のある作物づくりに向けた方向性、それの一つの在り方であると思います。 現在までも水稲の作付が困難な農地については対象外であり、今回の見直しについては、水田機能のある田畑に対しても交付をすぐにやめるものではなく、今後5年間の間に検証していくものであります。また、その間、水張り水田が一度もなければ、他の作物への転換が定着されたものと判断されますが、農地のブロックローテーション等により、効率的な地域区間の有効利用等の事例があります。ここで見直しの中止をするということは、これまでの経過と課題解決に向けた取組を後退させることであります。今後は、この高収益作物に転作した場合の助成制度を手厚くする必要があると思います。 以上、これらを鑑みて、農地の選択と集中、交付金も同様であると思われます。これまで輸入に依存していた品目の国内自給率向上を目指しながら、米の価格の維持の観点から、この見直しを中止する必要性はないものと考えます。 よって、以上、この請願に反対するものであります。 ○議長(本多勝実) 次に、賛成者、19番斎藤広二君。 ◆19番(斎藤広二) 議長、19番。 ○議長(本多勝実) 斎藤広二君。          (19番 斎藤広二 登壇) ◆19番(斎藤広二) 私は、日本共産党市議団を代表し、請願1号消費税のインボイス制度実施見送りを求める請願に賛成討論を行います。 消費税のインボイス、いわゆる適格請求書制度は、2023年10月から導入されることに自営業者などから不安と批判が上がっています。国税庁は、21年10月から事業登録の開始など、インボイスの発行に向けた準備を進めています。インボイスが導入されれば、これまで消費税納税を免除されていた小規模の事業者や個人事業主に新たな税負担がのしかかります。新型コロナ感染の長期化で、収入が減って苦境に立つ事業者に追い打ちをかけるものであります。日本商工会議所や全国中小企業団体中央会、日本税理士連合会をはじめ、様々な団体、個人から制度の見直しや実施延期を求める声が上がっています。 物を売った事業者は、客から受け取った消費税から仕入れにかかった消費税を差引き納税します。今、帳簿で行っている計算をインボイスを使って納税することが義務づけられます。インボイスには、取引の金額、年月日、品目、消費税などのほか、税務署が割り振った事業者ごとの登録番号が記載されます。インボイスは、課税事業者にしか発行できません。今は課税事業者が免税事業者から仕入れた場合、消費税がかかっているとみなして控除できますが、今度はインボイスのない仕入れでは、消費税の控除は認められません。そうなると、多くの課税業者は、免税の業者との取引をやめることが想定されます。それを避けるために課税業者になるしかありませんが、赤字経営になっても身銭を切って消費税を納めざるを得なくなります。 日本商工会議所の調査によれば、そもそもこの制度が複雑でよく分からないと答えた人が42.4%、複雑で事務負担に対応できないと答えた人が49.2%、廃業を検討している4%など、現場で煩雑に困惑する状況が浮かんでまいりました。 深刻なのは、事業者の税の負担増であります。現在、年間売上高1,000万以下の業者は消費税が免除されています。しかし、インボイスの導入は、消費税の価格転嫁が困難な零細事業者にも課税業者になることを迫るのであります。インボイスを発行できない免税業者は取引から排除される可能性があります。財務省によれば、インボイス制度によって、消費税率を引上げしなくとも、2,480億円の増収になると試算し、161万もの免税事業者が新たに課税事業者になり、1事業者当たり平均15万4,000円の消費税負担増になると見込んでいます。インボイスの影響を受けるのは、小規模免税事業者480万社をはじめ、フリーランス462万人、シルバー人材センター、農家などの免税事業者は、その数1,000万人前後に及びます。少なくない関係者は、自分が免税事業者との自覚がないままでいることが予想されます。このまま実施すれば、混乱は必至であります。 請願にもあったシルバー人材センターについて申し上げます。全国70万人のシルバー人材センターの会員も請負・委託契約の場合、納税義務者となります。シルバー人材センターが仕入税額控除を受けようとすれば、会員の高齢者までインボイス制度に登録し、消費税を納めなければなりません。全国シルバー人材センターの1人当たりの平均年間賃金配分額は40万円ですから、約4万円を納めることになります。これまでと同じく会員が免税事業者であれば、その分シルバー人材センターが負担を被ることになります。会員300人で年間1億340万円の賃金配分がある鹿児島県のさつま町のシルバーセンターでは、会員への連絡文書によれば、現在14万8,000円の消費税からインボイスが導入されれば、1,034万円の70倍になると試算されています。センターはそれだけの財源がないので、存続の危機が懸念されるとしています。二本松市のシルバー人材センターの会員は465人で、年間賃金配分額が1億8,895万円ですから、1人当たりの年間平均配分額が全国平均と同じ40万円となります。会員が課税事業者にならなければ、市のシルバー人材センターは単純計算で1,889万円の消費税の負担が生じることになります。 農家の場合ではどうでしょうか。農家の約9割は、売上げが1,000万以下の免税事業者であるために、取引を行う産直センターや直売所では、農家が課税事業者にならなければ、消費税の納税額が大幅に増加し、経営破綻になりかねません。仮に農家が簡易課税制度を選択しても、税込みの年間売上げ900万円の農家では、利益180万円と仮定すれば、年間13万円の新たな消費税負担となります。今でさえ農家の暮らしが大変なときに、増税で離農が促進されかねないのであります。 先ほど請願の反対者は、消費税控除の公平性の確保や免税事業者の益税の解決が図られると述べました。これは間違いであります。消費税法は、消費税、顧客、取引先への価格転嫁を法的に保障していないのであります。消費税法上の10%は、価格に10%保障するものではなく、事業者が年間税額を計算する際の税率として規定されているにすぎません。仮に免税業者が10%上乗せして販売したとしても、それを預かっている納税の仕組みではないのであります。つまり、法的には益税の生じる余地は全く消費税法上ないのであります。 このインボイス制度は一定の経過措置がされていますが、制度の導入は消費税の価格転嫁が困難な小規模事業者に課税業者になることを迫るものとなっています。既に新型コロナ禍の下で、20年度には全国で休廃業・解散した企業は4万9,700件と、2000年以降最大となっています。 今やるべきことは、インボイス導入に向けた説明会に精を出すことではなく、消費税減税と大企業や富裕層に優遇の不公平税制を是正することを申し上げ、この請願に賛成するものであります。 ○議長(本多勝実) 以上で、討論は終わりました。 請願に対する討論を終結いたします。 ○議長(本多勝実) これより請願に対する採決に入ります。 請願第1号から請願第3号までの3件について、順次採決いたします。 初めに、請願第1号消費税のインボイス制度実施見送りを求める請願の1件について、採決いたします。 ただいま議題となっております請願第1号の1件については、これを採択することに賛成の諸君の起立を求めます。          (起立多数) ○議長(本多勝実) 起立多数と認めます。 よって、請願第1号の1件については、採択することに決しました。 ○議長(本多勝実) 次に、請願第2号福島県最低賃金の引き上げと早期発効を求める意見書提出請願書の1件について、採決いたします。 ただいま議題となっております請願第2号の1件については、これを採択することにご異議ございませんか。          (「異議なし」との声あり) ○議長(本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、請願第2号の1件については、採択することに決しました。 ○議長(本多勝実) 次に、請願第3号水田活用の直接支払交付金の見直しの中止を求める請願書の1件について、採決いたします。 ただいま議題となっております請願第3号の1件については、これを採択することに賛成の諸君の起立を求めます。          (起立少数) ○議長(本多勝実) 起立少数と認めます。 よって、請願第3号の1件については、不採択とすることに決しました。 ○議長(本多勝実) 以上で、請願の採決は終わりました。 ○議長(本多勝実) 次に、議事日程に従い、市長より意見を求められた人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。 市長から議長宛ての文書につきましては、お手元に配付いたしました写しのとおりであります。 ○議長(本多勝実) これより市長の推薦理由の説明を求めます。 ◎市長(三保恵一) 議長、市長。 ○議長(本多勝実) 市長。          (市長 三保恵一 登壇) ◎市長(三保恵一) 人権擁護委員の推薦について。 人権擁護委員は、国民の基本的人権が侵されることのないように監視し、もしこれが侵された場合には、その救済のため、速やかに適切な措置を取るとともに、常に自由人権思想の普及高揚に努めることを使命としております。 市長は、市議会議員の選挙権を有する住民の中から、人格、識見が高く、広く社会の実情に通じ、人権擁護に理解のある候補者を議会の意見を聞いて、法務大臣に推薦することになっており、その推薦に基づいて法務大臣が委嘱するものであります。 当市の現在の人権擁護委員は、二本松地域が5名、安達地域が4名、岩代地域と東和地域はそれぞれ3名の計15名であります。 今般、本年6月30日をもって安達地域の安在政晴さんが2期、東和地域の大原弘行さんが1期目の任期満了を迎えることになりますが、お二方とも再任として、推薦しようとするものであります。 また、同日で2期目の任期満了を迎えます二本松地域の丹野栄さんは、辞任の意向がありますことから、その後任といたしまして、二本松地域の佐藤泰子さんを新たに推薦しようとするものであります。 以上、候補者として推薦することについて議会の意見を求めたいので、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(本多勝実) 以上で、市長の推薦理由の説明は終わりました。 ○議長(本多勝実) これより質疑を許します。 質疑なさる方ございますか。          (「なし」との声あり) ○議長(本多勝実) 質疑なさる方がございませんので、質疑なしと認めます。 質疑を終結いたします。 ○議長(本多勝実) お諮りいたします。 本件は、人事案件でありますので、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。          (「異議なし」との声あり) ○議長(本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、本件については、委員会付託を省略することに決しました。 ○議長(本多勝実) 重ねてお諮りいたします。 本件については、討論を省略の上、直ちに採決いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。          (「異議なし」との声あり) ○議長(本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、本件については、討論を省略の上、直ちに採決することに決しました。 ○議長(本多勝実) これより採決に入ります。 ただいま議題となっております人権擁護委員候補者の推薦については、原案を適任と認めることにご異議ございませんか。          (「異議なし」との声あり) ○議長(本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、人権擁護委員候補者の推薦については、原案を適任と認めることに決しました。 ○議長(本多勝実) 以上で、人権擁護委員候補者の推薦に関する議事は終わりました。 ○議長(本多勝実) 次に、議事日程に従い、委員会提出議案第1号福島県最低賃金の引き上げと早期発効を求める意見書の提出についての1件を議題といたします。 ○議長(本多勝実) これより議案提出者の提案理由の説明を求めます。 産業建設常任委員長、11番小野利美君。 ◆産業建設常任委員長(小野利美) 議長、産業建設常任委員長、11番小野利美。 ○議長(本多勝実) 小野利美君。          (産業建設常任委員長 小野利美 登壇) ◆産業建設常任委員長(小野利美) 委員会提出議案第1号福島県最低賃金の引き上げと早期発効を求める意見書の提出について、提案理由を説明いたします。 福島県内の新型コロナ感染は一定の収束を見せているものの、製造業を中心に休業、生産調整などを余儀なくされるなど、第6波も懸念される中において、県内の雇用と労働環境に及ぼす影響は未知数であります。 一方で、福島県では、少子高齢化と人口の減少・流出が進み、震災当時と比較して生産年齢人口は約20万人も減少し、人手不足を補うための外国人労働者数も増加傾向にあるなど、雇用形態の多様化も進んでおります。 勤労意欲喚起による生産性向上と社会の格差是正を目的とした政府の同一労働同一賃金の趣旨に鑑みるとともに、コロナ感染の影響を見据えたセーフティネットの強化策及び人口流出抑制策としても最低賃金の引き上げと早期発効は喫緊の政策であります。 以上の趣旨から、賃金の経済政策としても最低賃金引き上げの重要性を強く意識し、国の関係機関へ福島県最低賃金の引き上げと早期発効を求める意見書を提出しようとするものであります。 以上、よろしくご賛同を賜りますようお願いを申し上げ、提案理由の説明といたします。 ○議長(本多勝実) 以上で、提案理由の説明は終わりました。 ○議長(本多勝実) これより委員会提出議案に対する質疑を許します。 質疑なさる方ございますか。          (「なし」との声あり) ○議長(本多勝実) 質疑なさる方がございませんので、質疑なしと認めます。 委員会提出議案に対する質疑を終結いたします。 ○議長(本多勝実) なお、ただいま議題となっております委員会提出議案第1号の1件につきましては、会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託を省略いたします。 ○議長(本多勝実) これより委員会提出議案に対する討論を許します。 討論なさる方ございますか。          (「なし」との声あり) ○議長(本多勝実) 討論なさる方がございませんので、討論なしと認めます。 委員会提出議案に対する討論を終結いたします。 ○議長(本多勝実) これより委員会提出議案に対する採決に入ります。 委員会提出議案第1号の1件について、採決いたします。 ただいま議題となっております委員会提出議案第1号の1件については、これを原案のとおり決することにご異議ございませんか。          (「異議なし」との声あり) ○議長(本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、委員会提出議案第1号の1件については、原案のとおり可決されました。 ○議長(本多勝実) 以上で、委員会提出議案の採決は終わりました。 ○議長(本多勝実) この際、お諮りいたします。 ただいま、会議規則第14条の規定により、議員提出議案第2号消費税のインボイス制度実施見送りを求める意見書の提出についてが提出されました。 よって、議員提出議案審議のため、日程に追加し、直ちに議題に供したいと思いますが、これにご異議ございませんか。          (「異議なし」との声あり) ○議長(本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、議員提出議案第2号の1件を審議のため日程に追加し、直ちに議題とすることに決しました。 ただいま議案書を配付いたさせます。          (議案書 配付) ○議長(本多勝実) それでは、議員提出議案第2号の1件を議題といたします。 ○議長(本多勝実) これより議案提出者の提案理由の説明を求めます。 議案提出者、18番平塚與志一君。 ◆18番(平塚與志一) 議長、18番。 ○議長(本多勝実) 平塚與志一君。          (18番 平塚與志一 登壇) ◆18番(平塚與志一) 議員提出議案第2号消費税のインボイス制度実施見送りを求める意見書の提出について、提案理由を説明いたします。 シルバー人材センターは、高齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づく団体で、地域の日常生活に密着した就業機会を提供することにより、高齢者の社会参加を促進し、高齢者の生きがいの充実、健康の保持増進、地域社会の活性化、医療費及び介護費用の削減に貢献しています。 令和5年10月に消費税のインボイス制度が導入される予定となっており、導入されると、免税事業者であるシルバー人材センターの会員は、インボイスを発行することができないことから、センターは仕入額控除ができなくなり、新たに預かり消費税分を納税しなければならないという問題が発生します。しかし、公益事業を行うシルバー人材センターの運営は収支相償が原則で、新たな税を負担する財源はなく、運営上の死活問題となります。 また、この制度は、インボイス登録の有無によって、取引相手方を差別する問題を含んでおり、地域でセンターを支える多くの小規模未登録事業者が一層厳しい経営を迫られるおそれがあります。 以上の趣旨から、消費税のインボイス制度実施見送りを求めて政府関係機関へ意見書を提出しようとするものであります。 以上、よろしくご賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。 ○議長(本多勝実) 以上で、議案提出者の提案理由の説明は終わりました。 ○議長(本多勝実) これより議員提出議案に対する質疑を許します。 質疑なさる方ございますか。          (「なし」との声あり) ○議長(本多勝実) 質疑なさる方がございませんので、質疑なしと認めます。 議員提出議案に対する質疑を終結いたします。 ○議長(本多勝実) この際、お諮りいたします。 ただいま議題となっております議員提出議案第2号の1件については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。          (「異議なし」との声あり) ○議長(本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、議員提出議案第2号の1件については、委員会付託を省略することに決しました。
    ○議長(本多勝実) これより議員提出議案に対する討論を許します。 討論なさる方ございますか。          (「なし」との声あり) ○議長(本多勝実) 討論なさる方がございませんので、討論なしと認めます。 議員提出議案に対する討論を終結いたします。 ○議長(本多勝実) これより議員提出議案に対する採決に入ります。 議員提出議案第2号消費税のインボイス制度実施見送りを求める意見書の提出についての1件について、採決いたします。 ただいま議題となっております議員提出議案第2号の1件については、これを原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。          (起立多数) ○議長(本多勝実) 起立多数と認めます。 よって、議員提出議案第2号の1件については、原案のとおり可決されました。 ○議長(本多勝実) 以上で、議員提出議案の採決は終わりました。 ○議長(本多勝実) ここで市長から、挨拶の申し出がございますので、これを許します。 ◎市長(三保恵一) 議長、市長。 ○議長(本多勝実) 市長。          (市長 三保恵一 登壇) ◎市長(三保恵一) 令和4年市議会3月定例会の閉会に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。 初めに、先日の3月16日午後11時36分頃に発生した福島県沖を震源とする地震により、被災された皆様方に心からお見舞いを申し上げます。今回の地震で、二本松市においては震度6弱が観測され、市内各地で道路をはじめ、公共施設や住宅等に多くの被害が見られたところでありますが、現在、市民生活の安全を確保するとともに、1日も早い復旧に向け、全力で取り組んでいるところであります。ご理解を賜りたいと存じます。 さて、今期定例会では、新年度市政運営に当たっての各会計の当初予算をはじめ、多くの重要議案につきまして、連日真摯なご審議をいただき、誠にありがとうございました。提出いたしました全議案を可決いただきましたこと、重ねて厚く御礼を申し上げます。 議案審議の中でいただきました各般にわたってのご提言、ご要望につきましては、これからの市政運営の中で、十分参酌してまいりますとともに、総合計画の目指す将来像「笑顔あふれる しあわせのまち 二本松」の実現に向け、「市民が主役。市民とともに。」を基本に、決断力、実行力、スピード感を持って、しっかりと各種施策、事業に取り組んでまいりたいと考えておりますので、今後、議員の皆様のさらなるご協力をお願い申し上げ、3月定例会閉会に当たっての御礼のご挨拶といたします。 ○議長(本多勝実) 閉会に当たり、私からも本席からご挨拶を申し上げます。 最初に、このたびのロシアによるウクライナへの軍事侵攻により、犠牲となられた全ての方に心から哀悼の意を表します。 本市議会でも決議をいたしましたが、この21世紀においても、国際秩序を武力でねじ曲げようとする国家がいまだに存在することを私たちは念頭に置かなければならないとともに、対話や相互理解、そして相手への尊重をより丁寧に施していく必要があると深く感じさせられているところです。 また、先週16日の夜に発生した福島県沖地震で犠牲となられた方々、被害に遭われた方々に、心よりご冥福とお見舞いを申し上げます。 さて、今期定例会は、3月1日の開会以来、本日までの22日間にわたり、重要案件について慎重にご審議いただき、全議案を議了し、ここに閉会の運びとなりましたこと、誠にご同慶に堪えない次第であります。 特に、新年度の行政における行動指針となる令和4年度当初予算をはじめ、数多くの議案が可決されました。私たちの議員としての任期も6月末で満了となりますが、議員各位には、議決責任を十分に心にとどめつつ、本日の議了に安堵することなく、絶えずよりよい提案を模索され、活動に邁進されますことをご期待いたします。また、議会といたしましても、市政をさらに向上させるよう、議員一丸となって取り組んでまいりたいと存じます。 一方、新型コロナウイルス感染症ですが、市長、教育長をはじめ、職員の皆様には、感染の状況に応じて、適切な対応をしていただいております。しかしながら、長期化していることもあり、市民の皆様も様々な面でご苦労をされていることと思われます。今後も、市民生活での支障が最小限にとどまるよう、常に最善の措置を図り、共に努力してまいります。 また、今月末で退職される職員の皆様に一言申し上げます。ただいま議場におられる篠塚会計管理者、高野安達支所長、佐藤東和支所長、渡辺議会事務局長をはじめ、皆様におかれましては、長年市政進展のためにご尽力をいただき、誠にありがとうございました。引き続きご壮健で活躍されることを祈念し、二本松市議会を代表して、ここに一言御礼を申し上げます。 結びに、今議会の運営に当たりまして、関係各位のご協力に心から感謝いたしますとともに、世界が安定を取り戻し、また感染症も収束することで、私たち一人一人に、かつてのような笑顔に満ちあふれた平穏な日々が帰ってくることを願いまして、閉会に当たっての挨拶とさせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(本多勝実) 以上で、今期定例会の日程は全部終了いたしました。 これをもちまして、令和4年第2回二本松市議会3月定例会を閉会いたします。                           (宣告 午後4時16分) 上記、会議の次第は事実と相違ないことを証明するためここに署名する。  令和4年3月22日     二本松市議会                     議長   本多勝実                     議員   坂本和広                     議員   斎藤 徹                     議員   佐久間好夫...